アイデアを世に出して人生を変えよう!〜ジェームス・W・ヤング『アイデアの作り方』に学ぶ
アイデアを世に出して人生を変えよう!〜ジェームス・W・ヤング『アイデアの作り方』に学ぶ
例えば、「資金」がなくても
「学歴」がなくても「人脈」がなくても
「知識」がなくても「経験」がなくても
どこに住んでいても、、
たった1つのアイデアで、
人生を変えることができます。
ひょっとしたらあなたも
すでにアイデアで人生を変えた経験を
お持ちかもしれません。
目次
アイデアは突然フッと浮かぶ
僕はまさに何もない男でした。
しかし、これまでいくつかのアイデアで
人生を変えてきました。
中でもインターネットを利用した
ビジネスアイデアがうまくいきました。
例えば、広告主と広告依頼主を
お互いウィン・ウィンで結ぶサービスを思いついて
全国展開しました。
また、一切仕入れることなく
ある商品を全国販売することに成功したこともあります。
他にもいくつかありますが、
これらのアイデアはアイデアを考えようと
躍起になって出したものではありません。
フッと急に浮かんだものでした。
同じような人が多いのではないでしょうか?
半世紀売れ続けている『アイデアの作り方』の著者
ジェームス・W・ヤングも本書で
同じようなことを書いています。
南太平洋の海に突然島が出現するという物語に架空小説が付与しているあの神秘性をアイデアというものも幾分持っていると私は思ってきた。
昔の船乗りたちによると、海図の上では深い青海原しかないところに突如として美しい珊瑚の環礁が出現することになっている。あたりには不思議な魔法の気がただよっている。
アイデアもこれと同じだと私は考えてきた。それは同じようにだしぬけに私たちのこころの表面に現れてくる。同じように魔法の気に包まれて、同じような不可解さを伴って。
「アイデアさえあれば人生が変えられる」
と望んでも、いつ浮かぶかわからなければ
諦めてしまう人がいるでしょう。
しかし、もし、アイデアが浮かぶ公式や技術あれば
どうでしょう。
知りたいと思う人は僕だけではないでしょう。
世の中の人は、「スペキュラトゥール(speculateur)」と「ランチエ(rentier)」に大別される
80対20の法則で有名な「パレートの法則」があります。
このパレートとは、
イタリアの社会学者・経済学者です。
そのパレートがこう言ってます。
世の中の人は、2つの主要なタイプに大別できると。
その2つとは、「スペキュラトゥール(speculateur)」と「ランチエ(rentier)」です。
スペキュラトゥール(speculateur)とは
スペキュラトゥールとは、
投機的タイプの人間のことです。
新しい組み合わせの可能性につねに夢中になっている人です。
企業家やあらゆる種類の発明や、
政治・外交的再構成などの活動に従事する人、
どうすればまだ変革しうるかと思索するあらゆる分野の人が
スペキュラトゥールになります。
ランチエ(rentier)とは
ランチエとは、
型にはまった、着実にものごとをやる、
想像力に乏しい、保守的な人間のことです。
投機的タイプのスペキュラトゥールの人々に
操られる側になります。
世の中の人間が
この2つのタイプにはっきり分かれるかは別としても、
確かに世の中を見渡すと、
この2つのタイプは存在します。
ランチエの人々の多くは、
スペキュラトゥールの人々に操られている感がないと思います。
いわゆる自覚がなく洗脳されてしまってます。
僕が過去そういう時期があり、
そこを抜け出て外から見れるようになったので
それがよくわかるのです。
とにかく、アイデアを生み出して人生を変えたい人は、
スペキュラトゥールになることは間違いありません。
それでは、いよいよアイデアの作り方です。
アイデアの作り方
ジェームス・W・ヤングは、
どんな技術を習得する場合にも大切なことは
第一に「原理」で第二に「方法」であると断言してます。
ここで、「あれ?知識は必要ないの?」
と思ったのは僕だけではないでしょう。
ヤングは、
『特種な断片的知識はまったく役に立たない。
原理と方法こそがすべてだ。』
とこれまた断言してます。
僕はインターネットマーケティングや
新しい働き方や生き方などのコンサルタントをやってます。
クラアントさんは様々な業種の方々ですが、
確かに僕はクラアントさんの業種の知識については
あまりありません。
でも、クラアントさんの相談に乗って
アイデアを出してきたことがあります。
ヤングのいうことには納得です。
アイデア作成の2つの原理
ではまず「アイデア作成の原理」についてです。
ヤングは、アイデア作成の原理について次の2つを挙げてます。
1.アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせ以外の何ものでもない
パレートがいうスペキュラトゥールの人々のことですね。
スペキュラトゥールは、
新しい組み合わせの可能性につねに夢中になっています。
2.既存の要素を新しい1つの組み合わせに導く才能は、事物の関連性をみつけ出す才能に依存することが大きい
一般の人から見るとまったく関連性のないだけど、
そこから関連性を発見することでアイデアになるわけです。
ジェームス・W・ヤングは、
アメリカ最大の広告代理店・トンプソン社の常任最高顧問で
アメリカ広告代理業界の会長などを歴任した人です。
広告ということでいうと、
少し前に「伊右衛門 おもてなしタクシー」が話題になりました。
日本交通とサントリーによるコラボレーション企画で、
乗車すると冷えた「夏の伊右衛門500ml」を無料でプレゼントしてくれるのです。
お茶とタクシーといういう一見すると関連性のないものですが、
こうしたアイデアによっで注目を浴び
大きな宣伝効果になったのです。
また、タクシー全体を広告車にするというアイデアも
「今までなんで誰も思いつかなかったんだろう?」
とこの企画を見て思うほどです。
アイデア作成の原理のまとめ
1.アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせ以外の何ものでもない
2.既存の要素を新しい1つの組み合わせに導く才能は、
事物の関連性をみつけ出す才能に依存することが大きい
ではお待ちかねの「アイデアを作る方法」です。
アイデアを作る方法は、5つの段階から成り立ちます
アイデアを作るには「心の技術」が必要だとヤングは言ってます。
その意味が次第にわかります(笑)
さて「アイデアを作る方法」は、5つの段階から成り立ちます。
5つの段階を順番にやることが大切です。
では順番に解説します。
1.資料を収集する(当面の課題のための資料と一般的知識の貯蔵をたえず豊富にすることから生まれる資料)
資料には、「特殊資料」と「一般的資料」があるとヤングは説明しています。
「特殊資料」とは、例えば広告関係の仕事をしている方なら
「製品と消費者についての身近な知識」のことです。
その分野の専門的な知識のことですね。
調べ上げたり、関わっている人に直接聞いたり
関連書籍を読みまくったりすると資料が集まります。
深く探っていくことによって、
製品と消費者との間にアイデアを生むかもしれない関係の
特殊性が見つかるということです。
特殊資料については、3インチ×5インチの罫線の入った
白いカードに特殊な知識を項目ごとに記入することを
ヤングはおすすめしています。
「一般的資料」とは、分野を問わず人生経験そのもののことです。
生きてると様々な出来事について
あらゆる方面の知識や情報に触れます。
それが一般的資料です。
一般資料は、スクラップブックやファイリングしておくといいと
ヤングはすすめています。
PCやスマホを活用するのもひとつの方法ですね。
2.集めた資料を咀嚼(そしゃく)する(心の中でこれらの資料に手を加える)
集めた資料をあっちこっちに向けてみたり、
違う方向から見たり、くっつけてみたり
ジグソーパズルを組み合わせるようにする段階です。
しかしここで2つのことが起こるとヤングは言ってます。
その2つとは、
1.仮のあるいは部分的なアイデアが訪れる
どんなにとっぴな不完全なことでも、
必ず紙に書くということが大切です。
3インチ×5インチのカードを使ったり、
PCやスマホにメモしておきましょう。
2.パズルを組み合わせるのに嫌気がさしてくる
ここは、心の技術が鍛えられる段階ですね(笑)
嫌気を早くおこさずに
1つ以上のアイデアを書いてまだ頑張っていると、
やがて心のなかでごっちゃになって
どこからもはっきりした明察は生まれてこない
絶望状態に至るとヤングは言ってます。
ここが第二段階を終え、
第三段階に行く準備ができたことになるそうです。
3.問題を放棄して、心の外に完全にほうり出す(孵化段階 意識の外で何かが自分で組み合わせの仕事をやるのにまかせる)
問題を無意識の心に移して
眠っている間にそれが勝手に働くのに任せる段階です。
その間は、自分の想像力や感情を刺激するものに取り組みましょう。
例えば、音楽や映画、小説などを読む、スポーツをするなどです。
4.アイデアが生まれる(アイデアの実際の誕生)
第三段階まですべてやり遂げることができたら、
確実にアイデアが生まれます。
これが第四段階です。
自分がその到来を最も期待していない時に突然訪れるものです。
アイデアを探し求めている緊張感が途切れたときや、
何も考えずにリラックスしているときなどです。
例えば、無心になってランニングや瞑想しているとき、
お風呂に入ってる時、シャワーをあびているとき
眠りにつくとき、起きたときなどですね。
5.アイデアを世に出す(現実の有用性に合致させるために最終的にアイデアを具体化し、展開させる)
第四段階で生まれたアイデアはまだ世に出てません。
現実に適合させていくために、忍耐強く手を加えていく最終段階になります。
アイデアは世に出て初めて実を結びますから、
ここを大切にスピーディにやっていきたいですね。
アイデア作成方法のまとめ
1.資料を収集する(当面の課題のための資料と一般的知識の貯蔵をたえず豊富にすることから生まれる資料)
2.集めた資料を咀嚼(そしゃく)する(心の中でこれらの資料に手を加える)
3.問題を放棄して、心の外に完全にほうり出す(孵化段階 意識の外で何かが自分で組み合わせの仕事をやるのにまかせる)
4.アイデアが生まれる(アイデアの実際の誕生)
5.アイデアを世に出す(現実の有用性に合致させるために最終的にアイデアを具体化し、展開させる)
「良いアイデアは自分で成長する性質を持っている」
とヤングは言ってます。
胸に突き刺さるいい言葉です。
あなたに良いアイデアが浮かぶことを期待しています!
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