原因と結果の法則を過信しない。原因と結果を安易に繋げると本質からずれてしまいます
原因と結果の法則を過信しない。原因と結果を安易に繋げると本質からずれてしまいます
有名な「原因と結果の法則」とは?
ロバート・アレンの著書に
『原因と結果の法則』
というものがあります。
聖書に次ぐロングセラーと
言われている本なので、
読んだ方も多いと思います。
原因と結果の法則を簡単に言うと、
「現在の自分の人生や環境などは、
自分の過去の思いの結果として生まれる」
という法則です。
因果応報とは?
似たような概念に
「因果応報」があります。
「因果応報」とは、
「善い行いが幸せを招き、
悪い行いは不幸せを招く」
という考えです。
なお、「因果」は
もとは仏教用語です。
輪廻を前提とする仏教では
「因果応報」は、
過去生や来世でも含めての
考え方となります。
「原因と結果の法則」や
「因果応報」を見ていくと、
今起こっていることは
すべて過去に原因があると
とらえることができます。
原因と結果を安易に繋げると本質からずれる
では、今の何らかの事象(結果)を
過去の何らかの事象(原因)に
繋げていいのか?
といえば、
そこは安易にやるものではない
と考えます。
なぜかといいますと、
本来何も関係がない原因と結果を
さも重大な関係があるように
繋げてしまう場合があるからです。
さらにそこに感情論が入れば、
どんどん本質とずれていってしまう
可能性があります。
「原因と結果の法則」や
「因果応報」は存在すると思います。
しかし、すべての本質が
そこにあると理解することに
思い込みも多々あるということに
気付くことが大切です。
アドラー心理学は、「原因論」を否定し「目的論」を唱える
なお、『嫌われる勇気』で
一躍有名になった「アドラー心理学」を
ご存知の方も多いと思います。
アドラーは、
「原因論」を否定し
「目的論」を唱えます。
過去の原因から行動や感情が
生み出される(原因論)のではなく、
ある目的を達成するために
行動や感情が生み出される(目的論)
と考えたのです。
引きこもっている人は
何らかの原因でなったのではなく、
引きこもりになりたいという目的があって
その行動や感情を生んだという考えです。
目的論は、トラウマの存在も
否定しているわけです。
勇気や希望を持てる目的論
目的論は、原因と結果を
安易に繋げない1つの考え方として
有効だと思います。
アドラー心理学の理解や実践は
簡単ではないです。
ただ、原因論で
自信を無くしていた人にとって、
今からでも自分や人生を変えていけると
勇気や希望を持った人は多いと思います。
考え方や何を信じるかは
人それぞれです。
その中で大事なことは
冷静に客観的に分析するほど、
本質が見えてくるということです。
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